プレステ2こそが,1999年に現われる恐怖の大王なのかもしれない。パソコン,家電,通信端末,玩具,それらのすべての価値を転換しなくてはいけない,そんな商品になる可能性を持っている。米国政府はこの恐怖の大王の出現に,できるかぎりの手を打たざろう得なかったようだ。
米国政府は1日,ハイテク製品の輸出に対する規制の緩和を発表した。従来は毎秒70億回の演算能力を持つコンピュータをイスラエルなどの一般顧客に販売する際は,業者は毎回それを報告しなければならなかった。それを123億回以上のものに引き下げられる。核兵器開発の危険が少ない諸国に対しては同様に,100億回から200億回へと引き下げられる。米インテルのペンティアムIIIは,毎秒20億回の大台に急速に近づきつつあり,マルチプロセッサマシンでは制限を越えてしまう場合もあった。これらの処置は,優れた処理能力を持つソニーのプレイステーション2の発表を受けたもので,もし米国がこの処置を施さなければ今後4年間に計40億ドルの損害を招くと政府当局はコメントしている。
今年の年末の発売を予定しているプレステ2。発表当時から影響の大きさは絶大だった。現在のソニーの動きを考えると,プレステ2が家庭における主要ネットワークデバイスとして活動する可能性も高く,もしそれがうまくいってしまったときに起きるビッグバンは,どんなものになるか想像も難しい。マシンの性能自体はそりゃもお,PCなんて軽く越えるものなのだから,2000年を切り開くのはプレステ,というのも考えられるから,はっきり云って,怖い。
そんなんだから,それをみすみすと輸入して普及させてしまい,自分とこの会社は規制によって対抗マシンを輸出できないなんてことになったら,さあ大変。米国政府の動きも至極当然だ。ところで裏ニュ〜ス!でも話に出ていた「ホワイトハウスで開かれた記者会見の席で,商務長官のウィリアム・デーリーは紫色のプラスチック製ゲーム機を掲げながらこのように述べた」っていうところ。気になりますね(^_^)。プレステ2の外観はまったく公開されてないので,これはなに? プレステ1? 紫色のゲーム機というとゲームボーイカラーがありますが(なんでやねん(^^ゞ)。
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